楽観的にスパッと切り捨てる単純さは見ていて面白い

こんにちは、戦後1970年代以降のイケイケ作品といえば、自分でトラブルを作って冗長展開していく映画が多い気がした。

例えば、スターウォーズやインディージョーンズや007などだ。主人公が行き当たりばったりでラスト5分でなんとかする展開が多い。「ヒロインを追いかける男が単純(バカ)で可愛い」どこか牧歌的な雰囲気がある。

2006年以降に作られた続編は、どれも主役は真面目で地に足が付いている。面白いよりカッコいいと感じる。ハラハラだけど安心感を感じる。

映画の世界観に現代のリアリズムを取り込むと複雑になる。主役の超人的な思考や状況把握速度で鑑賞者が考える前に無理矢理納得させているのかも知れない。人間くさい天才肌の楽観性はカッコ良さと安心感に貢献する。

少々の無理も消し飛ばし周囲を巻き込む台風のような作品は面白い。主役の全力と誠実さ、複雑になる前にスパッと切り捨てる楽観的な単純さが秘訣の一つかも知れない。