人生の幸不幸の状態は、たとえるならコインの裏表のような気がする。
コインの裏表、白黒と言う表現を耳にしたことが何度かある。
ただ単に、コインを表側に返すのではなく、返し方も重要だなと最近ふと思ったのです。
物のとらえ方を示したコインの裏表の考え方がバージョンアップして、どのように返すのか、見方を変えるのかというやり方が重要だと拡張しました。
状況の捉え方が変わることでその後の行動が変わる
幸せと感じる状態は人それぞれでコインの種類は人の数だけ存在する。表が幸せで、裏が良くない状態だとして、できるなら幸せな状態であった方がいい。
人生見方を変えれば、全部ハッピーという考え方もある。それは、間違いが無いと思う。幸せかどうかはその人個人がどのように現象を捉えるかで、とらえ方が変わっても捉えた瞬間の状況が変わることはない。
状況の捉え方が変わることで、その後の行動が変わる。だから、なるべく良い側面で好意的に捉えた方がいいということになる。
コインを意識しないときは安定期
コインは不安な状態の時に意識する。表とも裏ともよくわからないときにはコインと言う考えは浮かんでこない。幸不幸どちらの状態であったとしても安定しているなら、もしかしたら幸せなのかもしれない。
今幸せを感じていて将来もこの幸せが続く場合や、今すごく大変で不幸のどん底だけどそれが当たり前だと思っている場合。これはコインを意識しないのでこのコインの考え方そのものが機能しない。
コインの返し方が重要
コインは裏表しかないので、どのように表に返しても結果は表になる。問題は、どちらの方向にコインを返すか、どのように返すかが重要だと思う。
人間的成長を目的とした生き方をしたいと考えたとき、成長を前で後退を後ろと捉えると、コインはなるべく前の方に返したい。
ピンチをチャンスに変える
ピンチをチャンスに変える、というやり方は、コインを前向きに返すということで、ピンチから逃げるというのは、コインを後ろに返すということなのかもしれない。
ピンチの原因を見つけ改善をするのがピンチに挑戦する「前向き」、ピンチの言い訳を探したり原因を隠したりするのが「後ろ向き」と捉えられる。
どちらも、悪い状況から逃げることができる。そしてコインは表になる。
たとえ、最悪の行動をとったとしても、本人はその行動が良いと信じてやったことなので、その瞬間は幸福だ。
停滞は裏表の回数が同じ
コインが裏の状態の時、うまくごまかせて、良かったと安堵することもある。後ろ向きにコインを表にしたときだ。
しかし、そのごまかした行動そのものが不安の原因になり、ピンチが訪れる。これが続くと負の連鎖となる。やり過ぎると、不幸に対する不感症になり、それが安定状態になる。まぁ、それはそれで、最終的には表に返っているともとれる。
均衡状態に戻る原理
一方で、ピンチの時に本当に反省して、原因に向き合って自分が成長する。今度はコインが前に進むので、以前の安定状態に戻る。
ピンチの時に本当に反省したときのコインを返すエネルギーは大きく、 慣性の法則のような物がやはり作用していて、いったん前に転がり始めると、次も前に返す回数が増える。
ここで、意識的に前に転がそうとしないと、ピンチの時のエネルギーを使い果たして、また、ピンチの時にコインを後ろに返してしまう。
「のど元過ぎれば熱さ忘れる」って言うことかもしれない。
基本的に、どうにもならなくなる状態まで後ろに戻り、また、反省して前に進むという、振り子のような状態を重ねることで、停滞状態が維持される。
検証完了
なんとなく、コインの裏表にはコインの返し方も重要だと言う考え方は、機能しているような気がした。
そういえば論語に「君子も小人のような行動をすることもあるが、小人は君子のような行動をすることがない」という文があった。
できるだけ、コインが裏の状態だと感じコインを表にするんだという意識が働いたときには、コインの返し方も意識した方がいいと思い行動できる回数を増やしていきたい。
また、コインが表に変わったと安堵したときに、「コインの返し方はどうだっただろうか?」という視点から検証してみるのもいいかもしれない。
反省することで、一歩一歩、前に進むことができたらいいなと思う。
お読み頂きありがとうございました。