時代の変革を感じさせることが最近増えている。世間を見ているとSF小説のネタに事欠かない時代なのかなと感じた。
小説や映画などの物語は、善が悪を打ち破るストー利が好まれる。しかし現実は、ヒーローが解決する物ではなく、大衆の動きによって流れていく。
大衆や群衆などビックデータと言えばAIがある。外交問題のAI解決をするSF小説など案外ありなのかも知れない。
少し考えてみたけど、そんな小説は人間には理解不能だし売れないと思った。思い返してみれば、その手の世界観の物語が時々映画やドラマやアニメなどで作られるが、大体は物語が途中で破綻して、最後は、愛とかロマンスなどで終わっていく。
人間の想像力の限界を超えているのかも知れない。最後は、わからない。となってしまう。
AIは目的が明確でないと活用できない
AIは作り手が、導き出したい答えと、そのための要因を洗い出し、答えに影響する条件をどのように決めるかと言ったルールを決めないといけない。
AIが外交問題を解決するには、明確な未来の状態を決めないといけない。たとえ、その未来が決まっていたとしても、AIが導き出した答えは過程がブラックボックスになっているため、とんでもない落とし穴がある可能性がある。
計画の細分化などでステップごとに検証が必要になるだろうが、すると、最終目標に達する前で、利害問題で計画が頓挫する可能性が高い。
SF小説を書くとするとどうなるのだろうか。それ以前に、あるべき姿が思い浮かべない。難しいなぁ。
恒久平和ってなんだろう。
田中芳樹氏によるSF小説。「銀河英雄伝説」のアニメがリメイクされて放送しているらしい。いつの時代も通用する面白さが原作にあると言うことかな。
銀河英雄伝説は歴史物で行くと三国志のような話で、二つの勢力が合戦を繰り広げる話で、軍師の戦略や策略にスポットが当てられている。そして独特な形容詞で表されるキャラクターそれぞれの個性が強く人気が高い。
AmazonTVのプライム無料視聴対象だったので見たら、原作に沿った形だった。といっても、原作を読んだのが20年以上前なので記憶は定かではありません。アニメのCG技術に驚くばかり。
銀河英雄伝説で主役のヤンウェンリーは、「恒久平和など無い、我々がやっていることはここ数十年の平和をつくることだけだ。その世代ごとに平和への努力をしていくしか無い」と言うようなことを言っている。
物語も現実も、未来を作ることは国家や政治家だけの問題ではない。現代を生きる我々一人一人にとって今が踏ん張り時なのかも知れない。
外交問題をどうしたいかは我々の希望しだい
外交問題は、お互いの国家が最大限の利益を得ることを目的とした摩擦が発端となる。AIによる解決を目指すならその第一歩として、どんな未来を作っていったら良いかという価値観の確立が必要だと思う。AIの過程がブラックボックスなる特徴は諸刃の剣である。
明確な目標さえ入力できれば出力は達成する答えがでる。希望ある未来がSF小説でも打ち出せない現状だけど、明確な希望を持つ、そこが第一歩であることは間違いない。
現在の外交問題の原因は何なのだろうか、そこの部分も突き詰めていくと、また違った道が見えてくるかもしてない。誰もが納得できる恒久的な平和への物語が出てこないと言うことは、結局いまの人類にはAIで外交問題を解決するための土壌ができていないのかも知れない。
コンピュータが人間の脳を超えるという物語は、SFではなくすぐそこまで来ている。SF小説に思いを巡らしながら、色々なことを考えさせられる。答えの出ない問題こそ人間にしかできない事。AI解決の第一歩を進もう。
公開日のブログコラム(大和楽):目の前のことに一生懸やるしかない
記事公開:2018年6月14日
記事修正:2018年7月5日(加筆)